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CEDEC2016|バイオ7がVR完全対応である模様

CEDEC2016|バイオ7がVR完全対応である模様

8/25(水)から8/27(金)にかけて、ゲーム業界人やゲーム専門の学生の向けて、開発者自らが知見を発表するイベント、CEDEC 2016が開催されています。

その中で、バイオハザード7をVRに対応する中で得られた知見をカプコンの高原さんが発表しました。

ファミ通に記事がまとまっているので、まずは御覧ください。

www.famitsu.com

バイオ7のセッション(公演)の感想

VR酔い、に対しての知見が非常に参考になりますね。

バイオ7はVR完全対応であるそうですが、VRを使わなくてもプレイできるタイトルです。

しかし、全く両者を同じ内容にしてしまうとVR酔いが酷くなってしまうので、表現方法を両者で変えてそれぞれに最適化した演出を行っているとのこと。

技術的な部分の他に、やはりこういったタイトル毎に表現方法などを見直す必要がありますね。。。

ただし、シーン毎対応が必要だとするとVR使用中ならこの処理!未使用なこの処理!というように、至るところに分岐処理を書かなければいけませんね。

開発工数も2倍、チェック工数も2倍です笑

高原さんも「VR、nonVRの両対応は多くのコストがかかり、ふたつのゲームを同時開発しているようなもの」とおっしゃってますが、本当にその通りなんでしょう。

 

もう1つ、「開発者はVR酔いに慣れてしまうので、VR酔いに対して鈍感になってしまう。

なので、第三者の意見が必要。」というのは、VRに限らずどのゲームでも実はそうです。

 

私はVRの開発には携わっていませんが、同じようなことは頻繁に経験します。

例えばステージのギミックなどを作る際、仕様書が用意されているので、「開発者はどうやってこのギミックを解くのか」を予めわかった上で実装し、調整をかけます。

ある程度は実装した本人たちで調整するのですが、早い段階で全く関わっていない人にテストプレイを行ってもらって、フィードバックをいただくことを大事にしています。

なぜなら、毎日そのステージギミックを見ていると、感覚が麻痺してしまい、「何が面白いか、ユーザーが解くためにヒントが充分あるか」、などが次第にわからなくなるからです。

 

世の中には、クソゲーというものが存在しますが、ユーザーからみれば「こんなの開発段階で面白くないのわかってただろ!」と思うかもしれません。

しかし、開発者はスケジュールや予算などの都合で十分にテストプレイする時間が取れない場合、「自分は面白くないけど、それは開発に長期間携わっていて感覚が麻痺しているからだ。」と思い込みたくなってしまいます。

そうならないように十分に予算とスケジュールが用意できれば良いのですが、経営陣が開発の意見を聞いてくれないこともあるでしょう・・・お前らプロなんだから、第三者に頼らずなんとかしろと。

 

・・・ちょっと話がそれましたが、

その点、本作は第三者の意見を重要としているとのことですし、VR対応はもちろんゲームの中身自体も相当なものができてくるんじゃないかと期待してます!

続報に注目ですね!

 

あ、バイオ7のこの発表ですが、ニコ生のプレミアム会員の方は公演のタイムシフトが残っているので見てみて下さい。

「CEDEC 2016」生中継2日目(メインホール) - 2016/08/25 10:00開始 - ニコニコ生放送